続いてエイジングケア洗顔料の配合成分を見るべきポイントです。
① 洗浄成分(その1)
最初に見るべきなのは「石鹸か洗顔フォームか」という部分。エイジングケアにおすすめなのは石鹸です。石鹸の場合は大抵商品のどこかに「〇〇石けん」「〇〇ソープ」という表記があります。
洗顔フォームには合成界面活性剤が使われており、品名や成分表示に「石けん(せっけん)」という文字を使うことは法律上できません。
合成界面活性剤も全てが有害な化学物質というわけではありませんが、成分に詳しくない場合は、皮膚科医なども推奨している石鹸による洗顔を選ぶのが安心です。
石鹸は洗顔フォームに比べて洗浄力が高い場合が多いですが、界面活性作用が肌に残りにくいという特徴と、肌を清潔に整えるという面で安心して使えるため、おすすめできる洗顔料です。
② 洗浄成分(その2)
エイジングケアの場合、石鹸の中でも「水酸化K(カリウム)」を石鹸素地として使っているものがおすすめ。
一般的に「カリ石鹸」と言われるこの石鹸は、肌への刺激が少なく、泡立ちが豊かで、泡切れも早いという特徴を持っています。
③ 洗浄成分(その3)
脂性肌の方や混合肌の方は特に、毛穴汚れや黒ずみの原因になる古い皮脂や角質の吸着力に優れたクレイ(泥や火山灰)を配合している石鹸がおすすめです。
クレイは成分表示に「炭酸Ca」「ベントナイト」などと記載されています。
④ 保湿成分
セラミドやヒアルロン酸など、有名な成分で保湿を導くものの他にも、ハーブエキスなどで複雑に保湿していくものまで様々なタイプがあります。
ハーブエキスなど自然由来の保湿成分を処方している場合は成分名からだけでは判断が難しいので、ホームページなどで配合目的を確認してみましょう。
親切なブランドであれば、各ハーブの配合目的や特徴をしっかりと説明してくれているはずです。
⑤ 美容成分
美白やシワ改善など様々な成分目的がありますが、洗顔で一番大切なのは「荒ぶる肌を落ち着かせること」です。
CICAやグリチルリチン酸ジカリウム、天然成分であればティーツリーなど抗炎作用が期待できる成分をおすすめします。
洗顔は肌をリセットするもの、化粧水やクリームはプラスするものと、スキンケアの役割をしっかりと分けて考えることで、どのような美容成分が自分に必要なのかが見えてくるかもしれません。