毛穴と一言でいっても、その特徴や原因は人によって異なります。それぞれの毛穴タイプを知り、自分に合ったケアをすることが、なめらかで美しい素肌に近づく第一歩です。
① 詰まり毛穴タイプ
黒ずみや角栓が気になる「詰まり毛穴」は、皮脂と古い角質が混ざり合って毛穴をふさいでいる状態です。見た目にはポツポツと黒く目立ち、メイクで隠しても時間が経つと浮き出てきてしまいます。
このタイプには、日々の「やさしいオフ」が大切です。毛穴の汚れを力で押し出したり、ピーリングなどで無理に取り除くと、かえって皮膚が荒れてしまうことも。ミルクタイプのクレンジングなら、やわらかなテクスチャーで肌をなでるように汚れを取り去ることができます。
さらに、週に1〜2回程度、洗顔後にスチームタオルをあててからクレンジングをするのもおすすめです。肌があたたまることで、毛穴の出口がやわらぎ、汚れが落ちやすくなります。
② 開き毛穴タイプ
頬や鼻のまわりで目立つ「開き毛穴」は、主に皮脂分泌の過剰や加齢によるたるみが原因とされています。ファンデーションが毛穴に入り込み、かえって凹凸が目立つこともあります。
このタイプには、洗いすぎに注意しながら、皮脂を穏やかに取り去るケアが必要です。オイルクレンジングでは脱脂力が強すぎることもあるため、ミルクタイプのやさしい洗い心地が向いています。特に、肌に触れる時間が長い夜のケアでは、刺激を与えない洗浄が毛穴の見え方にも関わってきます。
また、日中の皮脂分泌を穏やかにするには、夜のスキンケアでしっかり保湿することが大切です。保湿によって皮脂の過剰分泌をおさえることが、結果的に開き毛穴の目立ちやすさにもつながります。
③ たるみ毛穴タイプ
頬を中心に縦長に目立ち、重力に引っ張られたような「たるみ毛穴」。年齢を重ねた肌によく見られるタイプで、肌のハリや弾力の低下が影響しています。
このタイプには、顔全体のめぐりを意識したケアがポイントです。クレンジングの際には、マッサージのように顔の中心から外側へと円を描くように手を動かすと、肌にやさしいだけでなく、フェイスラインを整える手助けにもなります。
また、表情筋のエクササイズや、湯船につかることで巡りを整える生活習慣も、たるみ毛穴の目立ちにくい肌づくりにつながっていきます。