石鹸はアルカリ性?ペーハーって何?

肌に与える刺激が強いかどうかの1つの目安となるph(ペーハー)。

昔、学校で習った「酸性/中性/アルカリ性」の度合を示すものです。

肌が一番落ち着くと言われるphは確かに4.5~6の弱酸性ですが、石鹸水は何性かというと必ずアルカリ性です。それなのに何故スキンケアの専門家は口を揃えて「洗顔するなら石鹸がいい」と言うのでしょうか。

この洗顔とペーハーの関係を知っていると、石鹸だけでなくスキンケア製品を選ぶ際にとても便利ですので、ぜひポイントだけでも知っておいてください。

phのアルカリ性、弱酸性と肌との関係

□ 石鹸は必ずアルカリ性

水溶液はph7を基準の「中性」と位置付け、数字が下がるほど酸性へ、逆に上がるほどアルカリ性へと傾いていきます。

 

そして石鹸は必ずアルカリ性です。これは「石鹸とはこうやって作ったもの」という定義が決まっている為で、その作り方を守ると必ずアルカリ性で出来上がるようになっているからです。

 

「ってことは、弱酸性のものは石鹸じゃないの?」

 

はい、その通りです。

 

弱酸性のものは石鹸とは違う製法で作られている為、日本では「合成洗剤」という呼び名に分類されます。

 

ただ、合成洗剤と言うとあまり良いイメージを与えないので「洗顔フォーム」「洗顔料」という呼び方をしている製品が多いように思います。

□ 肌は弱酸性

人のお肌にもph値はあり、およそ弱酸性の状態が最もお肌が安定していると言われています。

 

なので「洗う時も弱酸性のものを使ったほうが肌がより安定するよね」という考えから様々な洗顔料が好まれているようです。

 

しかし、スキンケアの専門家に話を聞くと、その多くは「洗顔するなら石鹸が一番」と仰います。

 

なぜわざわざ肌のph値と離れたアルカリ性の石鹸を使うことをお勧めするのでしょうか?

 

ph値が離れているということは、刺激になる得るということのはず。なぜ…

 

実はここが最大のポイントです。

 

その答えは大きく2つ。

 

1つ目は、肌の酸性汚れはアルカリ性のほうがしっかり落ちるから、という理由です。

 

古い皮脂や角質などは、アルカリ性の石鹸のほうがリセットしてくれやすいのです。

 

しっかり落ちるということは、洗顔が短時間で済むということ。弱酸性の洗顔料を長い時間乗せているよりも、弱アルカリ性の石鹸水を短時間乗せて目的を果たすほうがお肌には絶対に優しいと言えます。

 

そしてもう1つの理由。

 

ここが本当に大切な部分ですので、しっかり付いてきてくださいませ。

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□ 洗顔と界面活性作用

2つ目は、石鹸の界面活性作用がよりお肌に優しいから、という理由です。

 

油分を含む汚れを落とすには、必ず界面活性作用を持ったものが使われています。界面活性作用とは、水と油が混ざり合うように変化し、油汚れが水で洗い流せる状態になることです。

 

そして、石鹸も合成洗剤(合成界面活性剤)も同じような界面活性作用を持っています。しかし、両者の違いは水で洗い流した後にはっきり表れます。

 

実は石鹸は水で洗い流すと界面活性作用を失う性質(一次分解)を強く持っているんです。

 

つまりたっぷりの水で洗い流せば、お肌の上に界面活性作用が残りづらいということ。

 

これがどれくらい優れた性質で、肌に大切なことか!

 

繰り返しますが、界面活性作用というのは「水と油が混ざり合うようにする」もの。つまり肌バリアである皮脂とも混ざってしまう可能性があるということになります。

 

それが肌の上にいつまでも残っていると、肌を守っている皮脂バリアが破壊され、不純物が肌内部へ侵入し、それが刺激となって肌荒れなどの原因になる可能性がとても高くなります。

 

完全にすすぎ切ればその心配はないのでしょうが、目に見えないほど小さい粒子まですすぎ切るのは実はなかなか難しいことです。

 

更に、界面活性作用を失わない洗浄剤が下水を通って流れ出ることで水質汚染に繋がってしまうという問題もかつてはありました。

 

近年ではお肌の上で分解される合成界面活性剤も多く出ていますが、それが完全に分解されて無機化(究極分解)されるまでの速度や、精度はやはり石鹸のほうが優れていることが多いです。

 

このように、天然の界面活性作用を持つ石鹸と、合成界面活性剤を使っている洗浄剤では、洗顔後のお肌への優しさ、環境への影響にも大きく隔たりがあるのです。

■ まとめ

ph値がどのようにお肌に関わっているのか、そして化粧水などでは弱酸性のものが薦められるのに、なぜ洗顔ではアルカリ性の石鹸が推奨されるのか。おわかりいただけましたでしょうか。

 

界面活性作剤を使わずに汚れが落ちれば一番良いのですが、肌の汚れには必ず油分が含まれているのでそれは叶わぬこと。。

 

であれば、界面活性作用を失う特性を持った石鹸が最も肌を壊しにくいものになる。

 

ただそれはアルカリ性でしか作ることが出来ないものだった、というのが真実です。

 

「界面活性剤」に対する間違った解釈を目にすることも多く、それを目にした方々は「肌バリアを破壊してしまうのでは?」「界面活性剤を使ってない洗顔料は無いの?」という心配をされるようになってしまうこともあります。。

 

ただ、その心配が拭えない方には尚更、こうした石鹸の肌にも環境にも優れた特徴を知っていただきたいと思っています。

 

最後に、生せっけんシリーズはph9.5~10.5の弱アルカリ性石鹸で、合成界面活性剤は一切使用しておりません。

 

安心して素敵な洗顔をお楽しみくださいね。

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