

まず、スキンケアの前提となる肌の構造について、視点をガラリと変えてみましょう。
多くの人は、肌を「化粧水や美容液をぐんぐん吸い込むスポンジのようなもの」と思っているかもしれません。しかし、皮膚の本来の役割は、体内の不要なものを「外に出す(排泄する)」こと、そして外からの刺激をブロックする「バリア(防御)」です。
体内から汗や皮脂、老廃物を外へと送り出し、同時に外からの異物や細菌、紫外線の侵入を防ぐ。これが皮膚に課せられた最大のミッションです。そのため、肌の表面にある「角質層」は、簡単には物質を中に通さないように、非常に強固なバリア構造(ラメラ構造)を作っています。
つまり、私たちの肌は「もともと何かを中に染み込ませるようにはできていない」のです。
そんな強固なバリアを持つ肌に、化粧水や美容液の素晴らしい成分を届ける(※角質層まで)ためには、肌の表面が「受け入れ体制」になっていなければなりません。
もし、あなたの肌の表面に、以下のようなものが残っていたらどうなるでしょうか。
・時間が経って酸化し、硬くなった不要な皮脂
・剥がれ落ちるべきなのに、肌に居座っている古い角質
・クレンジングで落としきれなかったメイクの微細な残りカス
・大気中のチリやホコリ、花粉
これらが肌の表面や毛穴の入り口を塞いでいる状態は、いわば「汚れたフィルター」と同じです。その上からどんなに高級な美容液を塗っても、成分はブロックされ、肌の表面で空回りするだけ。そればかりか、残った汚れと美容液の油分が混ざり合い、さらなる毛穴の詰まりや肌荒れを引き起こす原因にもなってしまいます。
美容液の効果を100%実感するためには、まずこの「汚れたフィルター」を綺麗に取り除き、まっさらなキャンバスに戻してあげる必要があるのです。



















