

美容の仕事を始める前も、百貨店で美容部員として働いていた頃も、私自身、理想の肌に少しでも早く近づきたいと思っていました。
当時の私は、どちらかというと洗顔よりも、その後の与えるケアに目が向いていました。
肌の調子が気になれば、美容液を取り入れてみる。
少し肌が整ってきたかな、と感じても、
またニキビができたり、肌が揺らいだり。
そのたびに、やっぱり落ち込んでしまうんですよね。
特に気になっていたのが、毛穴の詰まりです。
鏡を見ると、どうしてもそこに目がいってしまう。
気になって、指で押し出してしまったことも、一度や二度ではありません。
指先で押すと肌が赤くなってしまうから
「そうだ、綿棒を使えばいいんだ!」と。
結局、綿棒を使って毛穴の詰まりを押し出していたことも、数えきれないほどありました。
今思えば、肌に負担をかけるようなことをしていたなと思います。
でも、当時は目の前にある気になるものを、とにかく早くなくしたかったんです。
肌のことを大切にしたいと思っているのに、その気持ちが強いあまり、かえって負担になるようなことをしてしまう。
今でも、あのとき押し出さなければ、毛穴のことでこんなに悩まなかったのかな、と考えることがあります。
もちろん、今の毛穴の状態が、そのときのケアだけで決まったわけではないと思います。
それでも、後悔がないと言えば嘘になります。
ただ、あの頃の私も、少しでも早く理想の肌に近づきたくて、自分なりに情報を集め、いろいろなケアを試していました。
今振り返ると、その中で自分にとって都合のいい情報ばかりを信じていたのかもしれません。
あの頃の私には、あの頃なりに肌と向き合おうとする気持ちがありました。


















