原因① 吐く息がバリア機能を壊す
ずっとマスクをつけたまま生活していると、夏は熱気で息苦しく感じますよね。
逆に冬の寒さをしのぐには、暖かくてありがたい存在だったりします。
しかし、気を付けないといけないのがその先に待っている乾燥です。
マスクの中は温度と湿度が高くなるので肌も潤っているように感じてしまいますが、実は保湿に大きく関わるバリア機能がマスクの中で徐々に破壊されていることがあるんです。
そもそもバリア機能とは、紫外線などの外部刺激を受けないように肌を守り、肌内部にある潤いをしっかり保つための機能。
この機能を担ってくれているのが、肌の一番上に薄くはっている「皮脂膜」。
そして、皮脂膜の下にある何層にも重なった「角質層」です。
保湿の為に大切な2つのバリア機能ですが、マスク内の高温多湿状態で、まず角質層が影響を受けていきます。
水分を吸収する角質層は、マスク内で発生した蒸気も吸収することで過度に潤ってしまい、どんどんふやけた状態へと変化していきます。
長風呂をしたときに、指先がフニャフニャになりますよね。
さすがに顔の肌はあんな状態にはなりませんが、あのような感じでふやけていくと思ってくださいね。
このようにフニャフニャになった角質層は、水分をホールドできなくなることで、抱えきれなくなった水分をどんどん手放してしいってしまいます。
早くもここで角質層の乾燥が始まるのです。
さらにこの角質層からの水分の放出によって、皮脂膜が影響を受けます。
油と汗がちょうど良いバランスで混ざり合い作られた皮脂膜ですが、角質層の水分がまざることでバランスを崩し、膜としての機能を失っていきます。
外からの刺激も受けやすく水分を閉じ込められなくなった結果、バリア機能は低下。
最も体感しやすい肌の表面部分(角質層)が乾燥しやすい肌質に変わっていってしまうのです。
マスク内の呼気が、こんなにも肌の変化をもたらすんですね。