

私たちの肌の表面(角質層)は、常に一定のサイクルで新しく生まれ変わっています。基底層と呼ばれる部分で生まれた新しい皮膚細胞が、少しずつ形を変えながら表面に押し上げられ、最終的に役目を終えた古い角質となって剥がれ落ちていく——この一連の自然な流れを「ターンオーバー」と呼びます。
20代の若い頃であれば、このサイクルはおよそ28日(約1ヶ月)と言われています。そのため、若い頃はスキンケアを変えると比較的早い段階で肌の触り心地や印象に変化が現れやすいのです。
しかし、年齢を重ねるにつれて、この生まれ変わりのスピードはゆっくりになります。50代・60代の大人の肌においては、ターンオーバーの周期はおよそ90日(約3ヶ月)になると言われています。
つまり、「今日行なった正しい洗顔の成果が、本当の意味で肌表面(角質層)に現れて整うのは3ヶ月後」ということです。
1ヶ月でスキンケアを変えてしまう落とし穴
1ヶ月洗顔を試して「何も変わらない」と使用をやめてしまうのは、ちょうど新しい肌が育ち始めている途中で、そのプロセスをリセットしてしまうようなものです。
古い角質が肌表面にとどまると、肌触りがゴワついたり、全体的にくすんだような印象に見えたり、その後に使う化粧水や美容液のなじみが悪くなったりします。
だからこそ、50代・60代のスキンケアにおいては「すぐ効く何か」を探してコロコロとアイテムを変えるのではなく、「すこやかな肌が育つ90日という時間に、じっくり寄り添う洗顔習慣」を持つことが何よりも大切なのです。



















