弱アルカリ性とは水溶液の性質を表す言葉です。
理科の実験でリトマス試験紙を使って「酸性/中性/アルカリ性」を調べたことがある方もいらっしゃると思います。
弱アルカリ性はその3つの性質のうち、中性に近いアルカリ性のことです。
これらは「ph(ペーハー)」という単位でも表されます(水素イオン指数)。
- 酸性=0より大きく7未満
- 中性=7
- アルカリ性=7より大きく14未満
弱アルカリ性はこの数値で言うと、ph8~11くらいの水素イオン指数を持つ水溶液です。
そして一般的な石けんは弱アルカリ性の性質を持っています。
その理由は製法にあり、石けんを作る際は必ず脂肪酸と「アルカリ金属(水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなど、苛性ソーダと言われるもの)」を掛け合わせる必要がある為。
強いアルカリ性のものを原料として使っているので、アルカリ性の物質になるというシンプルな理由です。
逆を言えば「弱酸性」とうたっているものは石けんではない洗浄剤(合成界面活性剤)だということになります。
この「石けん=弱アルカリ性」という性質が洗顔にとってすごく重要なので、ぜひ憶えておいてください。