日焼け止めの選び方を洗顔メーカーが解説

「紫外線は老化の原因!」

なんとなくでも沢山の方が知っているはずのこの事実。でもどうして老化(光老化と言います)を引き起こすのかはご存知ですか?

理由を知ることで、年齢に応じたUVケア方法がわかり、どんなものを選べば良いのか見えてきます。

ちなみに、ルアンルアンではUVケア製品を発売していませんので、宣伝とか一切無く、単に皆様に美しいお肌を育ててほしいという、私的な思いからの記事でございます(笑)

日焼けが老化に繋がる仕組み

□ 知っているといないとでは大違い

お肌は目に見える部分の「表皮」と、その下に位置する「真皮」に分かれています。

 

ターンオーバーで肌が入れ変わることができるのは基底層や角層を含む厚さ0.2mm程度の表皮部分です。

 

対して真皮はターンオーバーしないので、ダメージを受けた場合はそれを完全に回復させることは出来ません。

 

エイジングケアでまず第一に考えなければならないのは、この入れ替わることのできない真皮にいかにダメージを与えないかです。

 

このシンプルな理由を知っているか知っていないかだけでも、スキンケアに対する意識は大きく変わります。

皮膚の階層皮膚の階層

□ 基底層で生まれるメラニン

肌に紫外線を受けると、表皮の一番下にある基底層(真皮との境目)という層からメラニン(色素)が生まれます。

 

人の体は不思議な仕組みがたくさんありますが、このメラニンも「余計な仕組み…」と思われがちです。でも実はメラニンが生まれる理由は、意外にもお肌を健康な状態に保つ為なのです。

 

生まれたメラニンは表皮に留まり、肌を黒くしていきますが、これは全て「真皮に紫外線を届かせない為のブロック」なんです。

 

思い出してください。表皮は生まれ変わりますが、真皮は完全には生まれ変われないということを。

 

メラニンは表皮で紫外線を吸収し、真皮の細胞がダメージを受けないように私たちを守ってくれているんです(真皮に紫外線を浴び続けると皮膚ガンの要因にもなります)。

 

こうしてメラニンの役割を知ると、「なんか話してみたら悪い子じゃなかった」という感じになりませんか? 私だけかな…

□ 生まれてしまうシミ・シワ

紫外線を浴びて生まれたメラニン。表皮で紫外線をブロック(吸収)してくれて、ターンオーバーで排泄されていけば、紫外線によるシミやシワはほぼ生まれません。

 

シミ・シワになるのは、このメラニンが基底層を通過して真皮に落ちてしまった時です。

 

通常はターンオーバーにより上へ上へ押し上げられて最終的に肌から剥がれ落ちるはずのものが、下に落ちてしまう・・・。これはターンオーバーが停滞し、基底層が弱っていると起こる現象。

 

真皮に達したメラニンの色素は沈着し、更にコラーゲンを破壊していきます。

 

色素の沈着はシミになり、コラーゲンの破壊はたるみやシワに繋がるのです。

 

先ほどの「なんか悪い子じゃなかった」という発言は、半分撤回いたします(笑)

□ だから肌は弱っていく

ターンオーバーの停滞や基底層の崩れを引き起こす原因は大きく2つあります。

 

1つは「加齢」。

2つめは「栄養不足」。

 

年を重ねることでターンオーバーの周期は本来の28日周期から少しずつ長くなっていきます。これはとても自然なことです。

 

ただ、周期が長くなればなるだけメラニンは表皮に留まり、下の真皮に向かって沈もうとしてしまいます。大人になればなるほど紫外線対策=日焼け止めが大切になるのはこういった理由なんです。

 

そして栄養。酸素・水・たんぱく質など肌の活力源になるものが血液から肌の細胞へ届いていないと、基底層は弱り、崩れていきます。食事、睡眠、そして血流がとても影響する部分です。

 

この栄養不足は若い人に多く見られます。その一番の理由はダイエット。正しくないダイエットは栄養不足に陥るだけでなく、筋肉量を減らし、体温を奪い、血流が悪くなる悪循環を生み出します。

 

ダイエットする時はサプリメントなども活用しながら、お肌のことも考えてあげてくださいね。

■ 日焼け止めを選ぶ時の目安

紫外線をブロックする化粧品成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。紫外線吸収剤はケミカル、散乱剤はノンケミカルのものが多いです。

 

吸収剤の特徴は「ブロック効果が高い」「さらさら」「白浮きしにくい」。

散乱剤の特徴は「ブロック効果が低い」「ベタつく」「白浮きしやすい」。

 

効果を考えれば吸収剤が良いですが、お肌へ乗せる成分は散乱剤が良いですね。

 

ただしどちらも刺激になり得る成分を使いますので、大事なのはその成分の質です。例えば比較的優しいと言われる散乱剤で良く使用される酸化チタンは、不純物を多く含むものもあります。なのでできるだけ信頼できるメーカーさんのものを選んでください。

 

最近では吸収剤を使っていても、それをカプセル状にして肌に直接触れないように工夫している商品もありますし、散乱剤でもしっかりブロックしてくれるものも増えてきました。少しでもお肌に悪いものを失くそうと、科学も技術も日々進歩していますよ。

 

ただ、現実的にはこのへんがUVケア商品を選ぶのが難しい理由になっています。

 

結局は個人個人が何を優先するかになってしまうんですよね・・・。

 

ブランドのHPに行けば、どういった成分を使った日焼け止めなのかはしっかり説明してくれているはずです(してないところは避けたほうが・・・)。一番納得できたものを選ぶのがよろしいかと思います。

 

あとSPFやPAのレベルですが、数時間外に居続けるとか、汗をたくさんかくような状況でない限り、SPFは30あれば十分ですし、PAは++(ツープラス)で良いと感じています。

 

SPF20レベルでも、パウダーファンデなどUVケア効果があるものを併用すれば十分な場合も多いです。

 

くれぐれも「大は小を兼ねる」では選ばないでくださいませ。効果が大きければ大きいほど、紫外線をブロックする成分がたくさん使われています。いらぬ刺激は結局肌を痛めてしまうことになりますので注意してください。

 

最後に。お陽さまの光を浴びるのは人間にとってすごく大切です!落ち込んだ気分をプラスに上げてくれる科学的な効果も証明されています。

 

正しいUVケアをして、1日1~2時間はしっかりと陽の光を浴びてくださいませ。

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