梅雨のスキンケア(1)「毛穴の大敵、不要な皮脂の落とし方」

1年を通して季節の変わり目は、気温や湿度、ホルモンバランスの変化などで、お肌がかなりゆらぎやすい状態になります。

その中でも、乾燥が始まる冬の入り口と同じくらい、最も危うい季節と言えるのが”梅雨”です。

春と夏の境目で気温は安定しないし、湿度は高いし、低気圧と高気圧が入れ替わるように訪れるので肌にも心にも負担が大。特に女性は気圧の影響を受けやすいですからね。

□ ポイントは3つ

では、そんな梅雨時のスキンケアで気を付けなければならないことは何でしょうか。

 

  • 皮脂
  • 乾燥
  • 紫外線

 

ズバリこの3つです。

 

季節を問わず健康的な肌を決めるベースの3要素。この基礎の部分が猛烈に影響を受けるのが梅雨です。だからこそいつもより注意しなければならないとアンテナを張ってくださいませ!

 

では具体的にどうすれば良いのか。

 

長くなるので数回に分けてお届けする予定のうち、今回は「毛穴の大敵。不要な皮脂の落とし方」についてご説明してまいります。

□ 負のサイクルに陥らない為に

この時期、皮脂はどうしても多くなります。湿度はもちろん、肌内部の乾燥や気温の上昇による新陳代謝の変化で、寝ている間でもかなり多くの皮脂が分泌されるのが梅雨の肌です。

 

そこで大切なのは「皮脂をごっそり落とす」ことではありません。「皮脂をコントロールする」ことです。ここ大切です!ベタつくからと言って皮脂を落としすぎると負のサイクルに迷い込むことに…。

 

特に毛穴に入り込んでいる皮脂が主なターゲットです。毛穴に詰まった皮脂は色々と悪さしますからね…。ではその落とし方を順を追って説明してまいります。

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1.クレンジング

不要な皮脂を放っておくと、汗と混じって毛穴に入り込んでいきます。これが積み重なると角栓になり、毛穴の広がりやいちご鼻、吹き出物の要因になっていきます。

 

詰まって固まってしまった角栓は、自宅のスキンケアでは対応が難しく、美容皮膚科などのお世話になる方も多くいらっしゃいます。

 

だからこそ毎日毛穴までしっかり洗って予防することが大切。その為にまずメイクをしている方はクレンジングをしましょう。

 

クレンジング自体が毛穴汚れを洗い流すわけではないですが、洗顔の泡を毛穴に入り込みやすくする為の下準備としてとても大切です。

 

ポイントはとにかく短時間でしっかり落とすこと。

 

肌がベタついていると、ついしっかり時間をかけてクレンジングしたくなりますが、これはNGです。1分以上かけると角質が破壊されていくというデータもあるくらい、多くのクレンジング剤は界面活性作用が強く、肌にダメージを与えてしまう可能性があるんです。

 

ウォータープルーフのメイクなどをしている場合でも、専用のリムーバーなどを使ってとにかくスピードを意識してくださいませ。

 

残ったメイクは洗顔で落ちていきますので、この時点で「6~7割のメイクが落ちていればいいや」くらいの気持ちでOKです。

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2.洗顔

次は洗顔です。ここでしっかりとターゲットである”毛穴に入り込んだ皮脂”を洗い流していきます。

 

ちなみにこの季節は、できるだけ朝も洗顔してください。生せっけんをお使いの方でも、意外と夜だけ洗顔の方は多いです。人によってお肌の状態は違うので、朝洗顔が必ず必要とは言い切れませんが、この季節だけは押し付けたくなるくらい朝洗顔が大切です。

 

その理由は、寝ている間の皮脂量が多くなる季節だから。これを放っておくと、化粧乗りが悪くなるばかりか、高い湿度で活発化している細菌が、皮脂をエサにして悪さをし始めます。

 

梅雨~夏はぜひ朝も洗顔を心がけてください。

 

洗顔に使うのは合成界面活性剤を使った弱酸性の洗顔料よりも、ph9.5~10.5程度の弱アルカリ石鹸のほうが良いです。

 

その大きな理由は洗浄力の違い。弱アルカリの石鹸のほうが古い皮脂や角質をしっかりとリセットしてくれる性質を持っているからです。これに関しては別のコラム「石鹸のアルカリ性?ペーハーって何?」で詳しく説明していますので、時間があればぜひお読みください。

 

石鹸を手にしたら、泡は少な目の水で泡立てた、濃い泡を作ります。いつもより少し多めに石鹸を使うと少ない水でもしっかりした泡が出来上がります。

 

水を少な目にするのは、泡を細かく密集させたいから。その濃い泡を肌の上で転がし押し付けて洗顔することで、肌をゴシゴシ刺激しなくても、泡の1つ1つが毛穴の中まで入り込んでいきやすくなります。

 

ここまで出来たら、あとの泡を乗せている時間やすすぎ回数はいつも通りで大丈夫です。

 

ちなみにルアンルアンの”いつも通り”とは、泡乗せ時間は約30秒が目安で、長くて1分。すすぎ回数は30回になります。

ここまでで不要な皮脂はほとんど洗い流されているはず。第一段階クリアです。この後は「乾燥」「紫外線」に対するケアで、いよいよ皮脂を「コントロール」していきます。

 

その方法については…次回のコラムで。

 

掲載したらSNSやLINEでお知らせいたしますので、楽しみに待っていてくださる方がいればとっても嬉しいです♪

 

また次回お会いいたしましょう。

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